診療部
医局の紹介
常勤医師
- 院長、副院長のほか、小児科6名、内科1名、神経内科1名、歯科2名の計12名。
- うち日本小児科学会専門医7名、日本小児神経学会専門医7名、神経学会専門医1名、日本リハビリテーション医学会専門医2名。歯科麻酔科認定医2名、障害者歯科認定医2名
診療科
■小児科・神経内科
重症心身障害児(者)や発達障害児(者)の診断、治療、リハビリテーションのほか、心身障害児(者)の生活習慣病に至る分野まで関わっています。
対象
重症心身障害に限らず、小児期に原因を発する心身障害を有する方を受け入れています。
- 運動の遅れを主とする脳性麻痺
- 言語発達・コミュニケーションの遅れを主とする精神遅滞
- てんかん
- 「落ち着きがない」「こだわりが強い」などの発達障害
- ダウン症候群などの染色体異常症
■歯科
重症心身障害に限らず、小児期に原因を発する心身障害を有する方の歯科治療を行っています。
障害歯科、歯科麻酔の分野を中心に有効な歯をできるだけ保存できるよう努力を傾けています。常勤2名のほかに非常勤歯科医師多数。
下記の専門外来は、非常勤医師によって診療が行われています。
各専門科への初診の場合は、小児科もしくは神経内科の外来から紹介の上で受診するシステムになっています。
- 整形外科:非常勤医師1名(週1回)
- リハビリテーション科:常勤医師1名+非常勤医師1名
- 耳鼻いんこう科:非常勤医師2名(月2回)
- 眼科:非常勤医師1名(週1回)
- 精神科:非常勤医師1名(月2回)
- 外科:非常勤医師1名(月1回)
当センターは下記の認定医療機関となっています。
- 日本神経学会専門医制度教育関連施設認定
- 日本小児神経学会専門医研修認定施設
- 日本リハビリテーション医学会研修施設
- 協力型臨床研修施設(歯科)
リハビリテーション科
リハビリテーション科は、医師である科長のほか、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理職員で構成されています。これらのスタッフで入所者及び外来の方の訓練を行っています。

1.入所の方への取り組み
入所の方に対しては、
1)安心感と満足感のある生活をするための援助、2)本人自身の持っている能力を引き出し、伸ばす援助を目標に、リハビリテーション科職員全員で個別の訓練方針を検討しています。
また、それぞれの方にとって各種訓練が1週間の生活の中にバランス良く取り入れられるよう考慮しています。訓練形態は、個別やグループ、病棟での活動など様々な形態で工夫しています。入所生活の楽しみや潤いを提供するものとして、各種イベントも開催しています。

病棟でのエクササイズの時間
週1回、病棟職員といっしょに、デイルームで楽しく身体を動かす時間があります。

訓練室の個別訓練
理学療法、作業療法、言語聴覚療法、心理療法の個別訓練を行っています。
<認知発達段階別グループ指導>
音楽・ダンス・制作・コメティック・スポーツゲーム・教材学習・広報作成・テーマを設定しての話し合いなど多彩に取り組んでいます。

スポーツゲームを楽しむ
活動的な日常生活作りのため、風船バレーボールやボッチャなどのスポーツをグループで楽しみます。

教材学習

歩行グループ訓練(歩歩歩)
体力維持のために、歩行器を使ってみんなで歩きます。

きれいな色の布で風送り
<各種イベント>

ダンスパーティー

春の発表会

制作展

ボッチャ大会
パラリンピックの種目になっているボッチャ大会を毎年開催しています。
2.外来の方への取り組み
外来の方は、乳児から成人期まで幅広い年齢層を対象としています。リハビリテーション医師の処方により各種訓練を受けられます。

外来・理学療法
乳児期から学齢期の方には運動発達の促進、成人期の方には運動機能低下の防止、変形拘縮の予防を目的とした運動療法を行っています。

外来・作業療法
持つ-離すなど手の基本的な訓練やはさみなど道具操作の練習など上肢機能訓練、バランスの練習などの感覚運動訓練、食事や更衣動作などの日常生活訓練を行っています。

外来・言語聴覚療法
「ことばが出てこない・呼んでも振り向かない」など、コミュニケーションの問題を示す方について、検査・療育を行います。乳児期から学齢期の方には認知発達の促進を行っています。

外来・心理療法
「じっとしていられない・変わった癖やこだわりがあり扱いにくい・学業の遅れ又は特定の学科学習の困難さ・不適応症状がある」など、で困っていらっしゃる方を対象にしています。本人への認知発達学習や保護者との療育相談、カウンセリングを行っています。
薬剤検査科
薬剤検査科は「薬剤室」、「臨床検査室」、「診療放射線室」の3部門から構成されています。
薬剤部門
薬剤室では薬に関する様々な業務を行っており、そのいくつかをご紹介します。
医師からの処方箋に従い、入所利用者のお薬を中心に調剤しています。特に薬の量や飲み方について最新の調剤機器を利用し、常用量を越えていないか、飲み合わせの悪いものはないか(禁忌)、前回と変更がないか等、処方内容をチェックして正確な調剤を心がけています。
出来上がったお薬は、病棟スタッフの作業軽減と、利用者が確実に服用できるように病棟別、患者別かつ用法別にセットを実施しています。
薬の適正使用のために様々な情報を収集し、その情報を情報誌として発行し、医師・看護師やその他のスタッフに最新の医薬品情報を提供しています。
現在外来は、院外処方箋を発行しています。利用者の希望に応じて院外保険薬局の案内、検索を行っています。是非ご利用ください。

散薬分包機

与薬カート
臨床検査部門
検査室では、緊急性の高い検査項目を院内で測定しています。また、心電図検査・脳波検査・誘発電位検査・肺機能検査・筋電図検査を予約制で実施しています。
重症心身障害児(者)を対象としたこれらの生理検査は一般病院に比べて時間的余裕を取り、保護者の皆様が安心して付き添っていただけるように工夫していきます。
放射線部門
放射線室では、1)胸部・腹部・骨などを撮影する一般撮影、2)人体の断面像を撮影するCT撮影、3)胃や腸を検査する透視撮影、4)肝臓や胆嚢などをみる超音波検査を主に実施しています。
撮影検査では緊張される患者さんに対して十分な配慮をもって臨んでいます。患者さんに不安を感じさせないような雰囲気を作り、安全でかつスピーディーな撮影を常に心がけています。わたくしたちは患者さんはもちろんのこと、患者さんのご家族やセンター職員の協力のもとに撮影をさせていただいています。
お部屋のいち風景をどうぞ。

CT室
